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意外と知らない子ども食堂のメリット・デメリット

近年、貧困家庭の子供や親子を対象に無料~300円程度の価格で食事を提供する「子ども食堂」が増加しています。主催しているのはNPO団体や自治体、お寺など様々で、2019年には全国で3700カ所以上の子ども食堂があるといわれています。
これからも増加していくと見られる子ども食堂ですが、子ども食堂にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

 

子ども食堂のメリット

子ども食堂の最大のメリットは、貧困をはじめとする理由で食事をとることが困難・食事をできない子供に栄養バランスの取れた食事を提供できることです。子供だけではなくその親も利用できるケースも多く、子供だけではなく貧困家庭そのものを支援する役割を持っています。普段は一緒に食事できない親子が子ども食堂で一緒に食事することで交流ができるようになるなど、親子関係の改善や構築などの効果も期待できます。
また、食事の場を提供することによって子供に新しい「居場所」を作ることができるほか、同年代の子供や地域の大人、高齢者などと交流が生まれるのもメリットです。人との関わりが増えることで虐待やいじめ、非行といった問題発見や問題解決に繋がりやすくなる、悩みなどを相談できる相手ができるなど、さまざまな効果が期待できます。
地域交流の場としての機能も持っていることもメリットの一つでしょう。

子ども食堂のデメリット

子ども食堂は、利用する側のデメリットは特にないと言えますが、運営側には様々な課題やデメリットが存在します。
もっとも大きな課題は、運営を継続することが難しいという点です。子ども食堂は貧困家庭やその子供を対象としているため、利用料は無料か低価格に設定しなくてはならないため、利用者が増えるほど材料費などがかさんで赤字化しやすくなります。寄付金や助成金だけでは資金不足に陥りやすく、継続を断念せざるを得ないケースも少なくありません。
また、場所やスタッフの確保が難しいという課題もあります。利用者が増えるほど広い場所を確保したりスタッフを増やしたりしなくてはならないため、資金同様、確保が難しくなっていきます。
これらの課題から開催できる回数が少なくなったり、広報活動ができなくなったりすると認知度が低くなり、寄付やスタッフの確保がさらに難しくなります。運営が成り立たなくなり活動停止などになると、子供たちは居場所や食事の機会を再び失うことになるため、資金や人材などをいかにして確保するかきちんと計画を立て、活動を継続できるよう準備する必要があるでしょう。
また、食中毒などが発生しないよう注意しなければならないほか、子供が利用しやすい雰囲気を作らなくてはならないなど管理に関する課題も多く、運営側の負担が大きいのがデメリットです。

まとめ

利用者や地域社会にとってメリットが多い子ども食堂ですが、その管理や運営には課題が多く、慈善事業として始めたはよいものの、資金や人材が不足して継続を断念せざるを得なくなるケースも少なくありません。運営側が経済的に自立し、食堂を継続できるよう計画を立てることが子ども食堂を運営する上で欠かせない要素といえるでしょう。