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アスリート ボールゲーム系の競技のための食事管理のポイント③

スタミナも必要

しなやかな筋肉づくりのためにたんぱく質を摂取することは前項で述べました。しかし、ボールゲーム系の競技は、スピードに加え、スタミナも要求されるスポーツでしたね。スタミナ、つまりはエネルギーです。長時間にわたる試合に臨むためにエネルギーを蓄えておく必要があるということです。そして、エネルギーというと糖質、炭水化物(糖質+食物繊維)ですね。糖質が多く含まれている食品といえば、ごはん、パン、麺類などの穀類。食事において主食に相当するところです。スピードのためにたんぱく質(主菜)をしっかり摂るだけでなく、ごはん(主食)もきちんと摂ることが大切です。また、副菜では、じゃがいもや南瓜を含むおかずが糖質含量が高くなる料理の一例として挙げられます。1日の3度の食事では、各々をしっかりと摂りますが、加えて練習前や試合前に糖質が多く含まれる、穀類やバナナを食べることでスタミナアップに繋がります。

エネルギーを作り出す援助隊

糖質がエネルギーに作り替えられる工程で、その動きを助けるのはビタミンのうちのB1です。糖質…ごはんなどと一緒にビタミンB1が多く含まれる食品を摂取することで、より効率よくエネルギーが作り出されるのです。エネルギー不足状態を回避することに繋がります。ビタミンB1が多い食品として有名なのは、豚肉ですね。多く含まれている食品としてハムやうなぎなども挙げられています。”豚丼”など、良いかもしれませんね。糖質である、ごはんと一緒にビタミンB1が豊富な豚肉が一度に摂取出来ます。ビタミンB1のみならず、ビタミンAも豊富なうなぎ、鰻丼も良いですね。もちろんビタミン・ミネラル補給のためにも副菜としての野菜類をセットで摂取することが好ましいですが。また、野菜は緑黄色野菜と淡色野菜に分類され、前者のほうがよりビタミン類が豊富に含まれています。野菜の中でも含まれる栄養素の種類や量は異なるため、種々の野菜を組み合わせて摂取したいものです。

身体を動かすだけでないエネルギー

スタミナをつけるためにエネルギーを蓄えておくことが大切だと前述しましたが、エネルギーが必要なのは手足の身体を動かすためだけではありません。ボールゲーム系の競技は頭脳系競技でもあることから、脳を活発的に働かせるためにも大切です。脳はヒトが消費するエネルギーを約20%も使っていると言われており、また、脳のエネルギー源は糖質のみです。ゆえにエネルギー不足になると思考力が低下し、判断力が鈍ってしまいます。ゆえに、脳をフル回転させ、判断力や集中力を高めるためにも、糖質を多く含む食品を毎食きちんとしっかり摂るようにしたいですね。