高齢者向けの配食サービスとは?メリットや選び方
2022年08月17日
食材の宅配サービスやお弁当配達など、配食サービスを行っている業者は多く、その内容や利用料金なども様々ですが、配食サービスの中には高齢者を対象とした高齢者向け配食サービスも存在します。
高齢者向け配食サービスは一般的な配食サービスとはどう違うのでしょうか。今回は、高齢者向け配食サービスのメリットや選び方をご紹介します。
高齢者向け配食サービスとは
高齢者向け配食サービスとは、レトルトなどの簡単に調理できる状態やお弁当などで食事を配達する配食サービスのなかでも、特に高齢者に向けた内容となっているサービスのことです。
高齢になると噛む力や飲み込む力が衰えてしまうため、高齢者の食事は柔らかさや飲み込みやすさが求められるだけではなく、食欲自体も減衰する傾向があるため見た目や香りなどで食欲をそそる工夫が必要となります。
また、運動量や基礎代謝が低下するためカロリーは控えめでありながら、骨折や筋肉の衰えを防ぐためにカルシウムやタンパク質は多めに取ったほうがよいなど、高齢者ならではの栄養面の配慮も必要です。
高齢者向けの配食サービスでは、こういった高齢者が抱える食事の課題に配慮した料理の提供を手軽に受けることができます。
高齢者向け配食サービスを利用するメリット
高齢者向けの食事は「細かく刻まなければならない」「柔らかく煮込まなければならない」「とろみをつけなければならない」「栄養面の配慮が必要」など課題が多いため料理の負担がかなり大きくなってしまいます。
配食サービスは料理を作る手間や献立を考える手間を省くといったメリットがありますが、高齢者向けの配食サービスであれば手間を減らせるだけではなく高齢者の食の課題も解決することができます。
さらに、決まった時間や曜日に配達や容器の回収などを行うことで安否確認も兼ねられるため、独り暮らしの高齢者の安全と健康を同時に守ることができます。
高齢者向け配食サービスの選び方
高齢者向けの配食サービスを選ぶときは、価格や味だけではなく、提供される食事の硬さ、形状が食べる人の噛む力や飲み込む力に合っているかも重要なポイントです。噛む力や飲み込む力に合わない食事は誤嚥や窒息などの危険を招く可能性があるだけではなく、柔らかすぎるなどの理由で噛む力や飲み込む力が衰えてしまうこともあります。提供している料理の形状や硬さは業者によって異なるので、サービスを選ぶときは内容をしっかり確認しておきましょう。
また、栄養や味付けが高齢者の体に適しているかも重要です。少量でもカルシウムやタンパク質はしっかり摂れ、塩分、糖分は控えめであるとよいでしょう。
まとめ
高齢者の健康寿命を延ばすには、バランスの良い食事をしっかりとることが非常に重要となります。
しかし、食べる力や食欲などに課題を抱えていることが多いうえ、身体的な理由で調理することの負担が大きいなどの理由から食生活が乱れやすく、健康寿命を縮めてしまうことも少なくありません。
高齢者向け配食サービスを利用すれば食の課題を解決して手軽に健康な食習慣を保てるだけではなく安否確認も兼ねることができます。高齢者の食事でお悩みの方は、高齢者向け配食サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。