アスリート ボールゲーム系の競技のための食事管理のポイント④
2019年03月10日
さらに脳の活性化を図るために
”DHA”(ドコサヘキサエン酸)は耳にしたことがある方も多いと思います。ヒトの体内では作ることのできない、多価不飽和脂肪酸の一つであり、サンマ、サバ、ブリなどの青魚に豊富に含まれています。記憶を高めたりと脳の活性化に効果があると言われています。そのほかにも血液をサラサラにする効果もあるともされています。生活習慣病の予防にも良いですね。さらに、十分な咀嚼は脳への良い刺激になります。根菜類やこんにゃくなど、噛み応えのあるものを選択するほか、食材を乱切りなどの大きめにカットするなどの工夫が出来ます。また、十分に噛むことは食べ過ぎの防止や胃腸への負担の軽減にも繋がりますね。献立にさまざまな工夫を取り入れて脳の活性化も図れると良いですね。
ケガに打ち勝つ
ボールゲーム系の競技は、試合中に相手チームの選手や仲間との接触を伴う、”コンタクトスポーツ”の要素があります。サッカーやバスケットボール、ラグビーなどがそうですね。ぶつかったり、衝撃を受けたりすると、やはりその反動で怪我を負ってしまうケースも否めません。治療に長期間を要する大怪我や、選手生命に関わる問題も生じ兼ねません。よって怪我をしない、しにくい身体作りに取り組みたいですね。筋肉の細さ太さも怪我と関連していますが、接触すなわちコンタクトに負けないためには強い骨を作ることが重要です。
骨とカルシウム
”骨”、と聞いて”カルシウム”を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。そうです、骨の材料はカルシウムです。カルシウムは体内に吸収されにくい栄養素の一つであり、吸収率の高い牛乳などの乳製品(吸収を促進するCPPが含まれているため)であってもわずか約40%と言われています。牛乳、チーズの乳製品のほか、小魚、乾物(切干大根、ひじき、こんぶ、高野豆腐)に豊富に含まれています。また、青菜類や大豆製品にも含まれています。そんな、カルシウムの吸収を促進してくれる、また反対に妨げる栄養素が存在します。前者はビタミンD、後者はリンです。ビタミンDは、魚介類やきのこ類に多く、リンはリン酸塩(リン酸Na)の形でインスタント食品やスナック菓子に多く含まれています。カルシウムが豊富なチーズとビタミンDが豊富なきのこ、その他野菜類を用いて”きのこのチーズ焼き”など良いかもしれませんね。一方リンを多く含む食品の摂取はなるべく控えるようにしたいものです。