ミネラル不足が原因?ストレス軽減のために積極的に取り入れたい食材5つ
2019年12月07日
たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルは「五大栄養素」と呼ばれます。
体を調整する機能を担っているのがビタミンとミネラルですが、ビタミンは「不足しがち」「積極的に取ろう」と話題になることはあるものの、ミネラルはあまり話題になりません。
しかし、ミネラルは血液や骨の成形を助けるだけではなく、精神の安定やホルモン分泌などに関わりのある栄養素で、ストレスを和らげる効果を持っています。
一昔前までは、「ミネラルは意識しなくてもそれほど不足しない」と考えられていましたが、現代の食生活ははミネラルが不足しやすい状態になっているといわれています。
どのような食材を取り入れるとよいのでしょうか。
海藻類
ワカメ、昆布、モズクなどの海藻類は様々なミネラルをたっぷり含んだ「ミネラルの宝庫」ともいえる食材です。
海藻に含まれているミネラルは、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リンがメインですが、「鉄、亜鉛、銅、マンガン、コバルト、セレン、モリブデン、ヨウ素、カリウム、クロム、イオウなどの微量必須ミネラルまで含んでいます。
ストレス軽減に役立つといわれるカルシウムの量は、牛乳や小魚に負けないほど入っており、カルシウムの吸収を助けるリンも同時に摂取できるため、効率よくカルシウムを取ることができます。
キノコ類
キノコ類は各種ミネラルをバランスよく含んだ食材ですが、海藻類に比べるとナトリウムが少なく、ナトリウムの排出を助けるカリウムが多い傾向にあります。
そのため、ナトリウムの過剰摂取になりにくく料理に取り入れやすいのがメリットです。
カロリーが低く食物繊維が豊富で、ビタミンも含んでいるため毎日でも取り入れたい食材です。
納豆
豆腐、味噌、おからなどの大豆製品はミネラルが豊富ですが、なかでも納豆はミネラルが多いだけではなく、ビタミンやアミノ酸なども多く含んでいることから「完全栄養食」と呼ばれています。
また、納豆菌が作る酵素である「ナットウキナーゼ」には血液を固まりにくくして血流を良くする作用があるため、脳卒中や心筋梗塞予防などにも効果を発揮するといわれています。
雑穀や玄米
近年、健康に良いことで注目されている、キビ、アワ、ヒエ、タカキビ、アマランサス、ハト麦などの雑穀や玄米もミネラルを多く含んだ食材です。
種類によって含んでいるミネラルが異なるため、数種類の雑穀をブレンドして使うとミネラルをバランスよく摂取することができます。市販の「五穀米」などを使えば手軽ですね。
魚介類
魚介類もミネラルを多く含んだ食材の一つです。
特に貝類は亜鉛、クロム、セレンを豊富に含んでおり、ミネラルが特に多い牡蠣は栄養価の高さから「海のミルク」と呼ばれています。
また、青魚はカルシウムや鉄などを含んでいるほか、DHA、EPAなどの不飽和脂肪酸もたっぷりなので、積極的に摂取したい食材といえます。
まとめ
ミネラルは健康を維持するために欠かせない栄養素ですが、摂りすぎると健康を害することがあるため、サプリメントで摂取するよりも食事で摂取したほうがよいといわれています。
毎日の食事に海藻やキノコを使った一品をプラスするだけでもよいので、ミネラルを摂取してストレスを軽減できるとよいですね。