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夏バテ、熱中書対策に甘酒はいかがですか?甘酒で過ごしやすい夏を。

年末年始やひな祭りのシーズンに飲むことが多いため、冬の飲み物というイメージがある「甘酒」ですが、俳句では夏の季語に定められています。

現在は「冬に体を温める」という目的で飲まれることが多い甘酒ですが、江戸時代頃は夏バテ防止などを目的に飲まれていたそうです。

暑い時期に甘酒を飲むとどのようなメリットがあるのでしょうか。

飲み物で栄養をしっかり摂ることができる

暑い夏は食欲が減退しがちです。

食事をとることができなくなると栄養不足状態になり「夏バテ」を起こし、夏バテを起こすと食欲が減退してさらに栄養が不足するという悪循環に陥ってしまいますので、暑い時期だからこそしっかりと栄養を摂る必要があります。

甘酒は疲労回復効果がある「ビタミンB群」や、体のエネルギー源になる「ブドウ糖」、腸内環境を整える「オリゴ糖」、健康維持に重要な「必須アミノ酸」が豊富に含まれていることから「飲む点滴」と呼ばれています。

食欲がなくても飲み物で効率よく栄養補給ができるため、夏バテ防止に最適です。

米麹の甘酒を選ぶ

甘酒には酒粕で作った甘酒と米麹で作った甘酒がありますが、栄養価が高く「飲む点滴」として親しまれているのは米麹で作った甘酒です。

米麹の甘酒は、お米をじっくり発酵させて作るため、栄養の吸収効率が高くなっています。

さらに、お米のタンパク質が発酵という過程を経ることでアミノ酸に変化し、ご飯を食べるよりも効率よく、さまざまな栄養を得ることができます。

酒粕は「発酵したお米のカス」ですので、アミノ酸などを多少含んではいますが、米麹を使ってお米を発酵させたときよりも栄養価が低くなります。

夏バテ防止には、米麹の甘酒を選ぶとよいでしょう。

夏に甘酒を飲む方法

甘酒というと温めて飲むものというイメージがありますが、暑い時期に温かい甘酒を飲むのは気が進まないものです。

冷やした状態であれば飲みやすく、適度に体を冷やすことができるので熱中症対策にも有効です。

 

【甘酒のミルク割】

甘酒を牛乳で割るミルク割は、平安時代に「醍醐」という名で流行ったといわれています。

甘酒に含まれる酵素が牛乳に含まれる乳糖を分解してくれるため、お腹がゴロゴロしにくいというメリットがあります。

 

【甘酒のレモン割】

カップ1杯分の甘酒にレモン果汁を大さじ1杯ほど加えると、甘酒独特の風味が抑えられ、さっぱりと飲みやすい味わいになります。

疲労回復効果があるクエン酸も加わるため、暑い夏に最適です。

 

【甘酒スムージー】

イチゴやオレンジ、キウイフルーツなどを使ったスムージーに甘酒を加えてもよいでしょう。

甘酒の風味が抑えられて飲みやすく、ビタミンCなども同時に摂取できます。

まとめ

古くから栄養補給ドリンクとして親しまれてきた甘酒は、現在でも夏バテや熱中症対策に有効な飲み物として注目を集めています。

米麹の甘酒は様々なメーカーから販売されているだけではなく、炊飯器を使って自分で作ることもできます。