花粉症に生トマトはよくない?!花粉症によい食材5つ、控えたい食材3つ。
2021年02月15日
くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状で日常生活に支障が出ることも多い花粉症は、生活習慣を整えたり食事に注意したりすることで症状を幾分和らげることができるといわれています。
しかし、食べ物の中には花粉症を悪化させる成分を含んだものや避けた方がよいといわれるものもあるため、何を食べてよいのか、何を控えた方がよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、花粉症によい食材と控えたい食材を紹介します。
花粉症と免疫力
人間の体は菌やウイルスなどの異物が体内に浸入しそうになったときに「くしゃみ」「鼻水」「涙」などを使って異物を排除しようとする機能を持っています。この機能は免疫と呼ばれ、通常は体に有害なものに対してしか働きません。
しかし、免疫力が落ちて免疫機能が正常に働かなくなると、食品や花粉など人体にとって無害なものに対しても免疫が過剰に反応し、ヒスタミンなどを分泌する「アレルギー反応」が起こります。花粉症もアレルギーの一種であるため、症状を和らげるには免疫力を高め、免疫が正常に働く状態を体内環境を作ることが重要です。
よい食材・控えたい食材
花粉症の症状を和らげるには、腸内環境を整える食材や免疫力を高めるといわれる抗酸化物質を含む食材を積極的に摂るとよいといわれています。
一方、胃腸に負担がかかり、腸内環境を悪化させる食材や刺激物などは花粉症を悪化させる可能性があるため、花粉が飛散する時期はできるだけ控えた方がよいでしょう。
【よい食材】
・ヨーグルト
・納豆
・青魚
・ニラ
・梅干
【避けた方がよい食材】
・脂肪分の多い肉類
・刺激の強い香辛料
・アルコール
「交差反応」に注意
免疫が侵入した異物(抗原)に反応すると体内に「抗体」が作られます。抗体は異物を素早く排除するために欠かせない物質ではありますが、花粉症の場合は抗体が花粉に反応するとアレルギー反応を引き起こします。
食材に含まれるタンパク質の中には花粉と似た構造を持つものがあり、花粉症の人がそれらの食材を食べると抗体が反応して「口の中がかゆくなる」「喉がイガイガする」といった症状を起こすことがあるほか、まれにアナフィラキシーショックや下痢などを起こすことがあります。このような反応を「交差反応」と呼びますが、花粉が多く飛ぶ時期は特に交差反応を起こしやすいため、花粉症の人は避けた方がよいでしょう。
【交差反応を起こす食材】
ハンノキ・シラカバ花粉症:リンゴ、モモなどのバラ科 大豆
スギ・ヒノキ花粉症:トマトなどナス科
カモガヤ・ブタクサ花粉症:メロン、スイカなどのウリ科 キウイ
ヨモギ花粉症:ニンジン、セロリなどのセリ科
花粉症とトマト
生のトマトはスギやヒノキ花粉症の人は交差反応を起こす可能性があるほか、花粉症を悪化させる可能性があります。
しかし、タンパク質は加熱すると構造が変化するため、加熱したトマトであればアレルギーを起こす心配はありません。
また、トマトの皮に含まれている「ナリンゲニンカルコン」は花粉症の症状改善に効果が期待出来るといわれていますので、トマトを食べるときはミートソースなどにして加熱調理するとよいでしょう。
まとめ
花粉症を和らげるには食事に注意するだけではなく、睡眠をしっかりとる、ストレスを解消するといった生活改善も有効です。本格的な花粉シーズンが来る前から食事や生活リズムを整えておくと、花粉の季節もより快適に過ごすことができます。