中小企業にオススメの社員食堂とは?
2022年06月01日
企業が従業員に対して行う福利厚生にはさまざまな内容のものがありますが、中でも「食」に関する福利厚生は幅広い人が利用でき、毎日のお弁当作りや買い物などの手間もを減らせる事から特に人気が高くなっています。
新型コロナウイルス感染症の影響で買い物や外食に抵抗を感じる人が増えた近年は特に社員食堂のニーズが高まっており、導入を検討している中小企業も多いのではないでしょうか。
中小企業にあった社員食堂とは
その場で調理するスタイルの社員食堂はキッチン設備や調理スタッフを用意しなければなりません。出来立ての料理を食べられるというメリットはありますが、設置も運営に多くのコストや手間がかかり、ある程度のスペースも必要となるため中小企業にはあまり向いていません。
中小企業の場合、導入も運営も低コストであるだけではなく、社員食堂のために広い専用スペースを用意しなくてもよいという点が重要となります。
このような理由から、中小企業ではお弁当宅配を利用するケースが多いですが、宅配のお弁当は内容がマンネリ化しやすい、美味しくないなど、従業員の満足度が低い傾向にあります。味や内容への満足度が低いと利用率が下がり、多くの人が利用できる公平な福利厚生として機能しなくなってしまいます。注文や集金の手間がかかって面倒に感じることもあるでしょう。
企業側・従業員側双方のニーズを踏まえ、中小企業に合った社員食堂とはどのような物かを考えると、「導入・運営コストが低い」「省スペース」「味がよく内容に飽きがこない」「手間がかからない」を満たしていることが重要な条件となるといえます。
また、新型コロナウイルス感染症をはじめとした感染症への対策として、密を避けるための「席食できること」や「昼食時間をずらせること」なども意識しておきたいポイントです。
オススメのスタイル
コストや手間を抑え、省スペースで社員食堂を運営したい中小企業には「出張食堂」や「置き型」スタイルがオススメです。
【出張食堂】
出張食堂は業者がキッチンで調理した料理を昼食の時間帯に配達し、各自が取り分けるなどして食べるスタイルです。
提供の直前に調理が行われ、保温ジャーなども用意されるため温かい状態の料理を食べることができます。
ただし、食事を提供できる時間帯が限定される、席に持ち運んで食べにくいなどのデメリットがあるため、昼食の時間帯が分散している・分散したいという場合や席食スタイルにしたいという場合はあまり適しません。
【置き型】
置き型は、決まった時間帯にお弁当などを配達して販売する形式と、冷蔵庫や自動販売機などを設置して、そこから各自ほしいものを選ぶ形式があります。
お弁当などを販売する形式は購入できる時間帯が限定されてしまいますが、出来立てに近い料理を食べられる、複数あるメニューから好きなものを選べる、注文や集金などの取りまとめを行う必要がない、席食に対応できるといったメリットがあります。
冷蔵庫や自動販売機を設置する形式は各自が好きな時間帯に食べられるため、昼食の時間を分散させたい場合や夜勤がある企業に適しています。
ただし、多くの人が同じ時間帯に食事を取る場合は販売機やレンジの前に列ができてしまうことがあるのがデメリットと言えるでしょう。
まとめ
どんなスタイルの社員食堂があっているかは、従業員数や勤務形態などによって異なります。企業の実態や従業員のニーズにあっていないと利用しにくい福利厚生になってしまうので、社員食堂にどのような機能が必要かを把握し、それぞれにあったスタイルを選ぶようにしましょう。