体の冷えやむくみ改善にもおすすめ!生姜の効能と効果的な食べ方3つ。
2022年07月01日
冬の冷え対策はもちろん、水分代謝や血流を改善することで夏バテ対策にもなるといわれている生姜は、薬味やおやつ、飲み物などさまざまなシーンに利用できます。
古くから漢方薬としても重宝されており、風邪に効果があるといわれる「葛根湯」などにも使用されています。
今回は、生姜の効能と効果的な食べ方を紹介します。
生姜の効能
生姜は水分と食物繊維が豊富で、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンといったミネラルや葉酸などを含んでいます。
また、ミネラルやビタミンなどのほか、「ジンゲロール」「ショウガオール」「ジンゲロン」といった特徴的な成分を豊富に含んでいます。
【ジンゲロール】
ショウガに含まれる辛み成分で、抗酸化作用を持ち、発汗を促す作用や血行促進作用があるといわれています。殺菌作用があり、体内の熱を取る効果があるため、喉の炎症を抑えたり体の中に熱がこもるのを防いで夏バテを防止したりする効果も期待できるでしょう。
【ショウガオール】
ジンゲロールは加熱や乾燥することでできる成分で、血行を促進し体を内側から温め、発汗作用を高める効果があります。冷えの改善効果が期待できるほか、水分代謝が向上してむくみ改善などに効果があるとされています。
【ジンゲロン】
ジンゲロールが変化してできるジンゲロンは、胃液の分泌を高めることで消化や食欲を促進する効果があります。夏の食欲低下や、暴飲暴食などによる胃腸の機能の低下などを改善する効果が期待できます。
生姜の効果的な食べ方
生姜の効能は含まれている成分の量などによって変わるため、より効果を引き出すには欲しい効能を持つ成分が多くなる状態で食べるとよいでしょう。
【生のまま】
ジンゲロールは加熱や乾燥によってショウガオールなどに変化するため、生姜漬けやおろし生姜などで生のまま食べるとジンゲロールをたくさん摂ることができます。
また、ジンゲロールは空気に触れると変化しやすいという特徴があるため、できるだけ大きな状態で使い、おろし生姜であればチューブよりも必要に応じてすり下ろした方が効果的です。
【加熱】
生姜を加熱するとショウガオールやジンゲロンの量が増え、体を温める効果などがアップします。温かい飲み物におろし生姜を加える、スープを食べる直前に刻み生姜を加えるなど、加熱度合いが少ないとジンゲロールも取ることができるため、体を温めながら喉の痛みを抑えたいときなどに効果的です。
また、炒め物に使ったり煮込んでスープの具にしたりするとショウガオールとジンゲロンが増えて温め効果がアップします。
【乾燥】
生姜を乾燥させるとショウガオールやジンゲロンの量が増えるだけではなく、水分量が減ることで成分が凝縮されて少量でも効果が高くなるほか、保存性もよくなるため長期間利用することができます。
漢方では、生の生姜をそのまま乾燥させた「ショウキョウ」と、湯通しなど加熱してから乾燥させた「カンキョウ」があり、ショウキョウは発汗促進や嘔吐の抑制、食欲不振の改善効果が高く、カンキョウは体を温めて冷えを改善する効果が高いといわれています。
まとめ
体を温めて冷えを改善したり基礎代謝をアップさせたりするほか、胃腸の働きを活性化させて便秘解消、免疫力アップなどさまざまな効果が期待できる生姜は、使い方次第でその効果をさらに高めることができます。冬はもちろん夏にも適した食材なので、日常の食事にぜひ取り入れてみてください。