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アスリート ローパワー系の競技のための食事管理のポイント①

種目別として、ハイパワー系の競技、ボールゲーム系の競技と見ていきました。今回は、残る”ローパワー系の競技”についてです。

ローパワー系の競技

ローパワー系の競技には、マラソン陸上・水泳・スピードスケートの長距離陸上の中距離クロスカントリースキートライアスロンカヌーロードレース(自転車競技)などが分類されます。”ロー”パワー…ということは、要されるパワーは、ハイパワー系の競技やボールゲーム系の競技よりは低いということですね。では、何が必要とされる競技なのでしょうか。列挙した競技からもわかるように、そう、「持久力」です。したがって、ローパワー系の競技はトレーニングとして持久力の強化が最も重要となってきます。もちろん、ローパワー系の競技の中には、陸上中距離やカヌーなど、パワーも必要とされる競技もあり、持久力のみではなく種々のトレーニングを行わなくてはなりません。しかし、それでもやはり持久力が最重視されます。

ローパワー系の競技の特徴

ローパワー系の競技の選手は、上半身は引き締まってスッキリしており、足には、強靭な筋肉を持っていますが、ハイパワー系の競技のスプリンターのように立派な太さではありません。そんなローパワー系の競技の選手の練習は、大半が持久力向上のために使われます。試合本番は、積み重ねて来た種々のトレーニングの成果を発揮する場であり、試合までに行って来たトレーニングメニューや今後に繋げるための見直しのためにも重要ですね。ローパワー系の競技の場合は、特に、試合時の持久力に耐えられるだけの練習量が必要となり、練習においては、試合で想定される状況よりも、かなり厳しい状況に身体を追い込んで持久力を高めていかなくてはなりません。よって、ローパワー系の競技は、トレーニングにおいても、試合においても、常時、エネルギーの消費が激しい状況下にあるということです。したがって、ローパワー系の競技のアスリートは、その状況に耐えうることの出来る、スタミナを蓄えることを前提とした食事に気を付けなくてはなりません。

エネルギーの確保に努める

前述のとおり、ローパワー系の競技のアスリートは、エネルギーの貯蓄、試合時のスタミナ切れをいかに防ぐことが出来るかが勝敗を左右する、といっても過言ではない、と言われています。常に十分なエネルギーの確保に努めるとともに、エネルギー消費が激しく疲労が溜まりやすいため、効率よくエネルギーを確保し、速やかに疲労を回復することも重要なポイントとして挙げられます。