高タンパクで家計に優しい鶏ムネ肉。塩、砂糖、醤油など家にある調味料で手軽に柔らかくする方法3つ。
2021年01月15日
鶏肉には様々な部位がありますが、高タンパクで脂質が少なく安価な鶏ムネ肉は、ヘルシーで家計にも優しい食材です。しかし、脂肪が少なく水分を失いやすいという特徴から、調理すると固くパサパサになりがちです。鶏ムネ肉を柔らかくするにはどうすればよいのでしょうか。
鶏ムネ肉を柔らかくする方法
鶏ムネ肉が固くなるのは、主に「水分が抜けること」と「水分が抜けたことで繊維が収縮すること」が原因です。
そのため、固くなるのを防ぐには方法としては「水分が抜けないようにする」「水分を足す」「水分が抜けても繊維が固まらないよう繊維を切る」の三つが考えられます。
加熱する前に肉を叩いて繊維を切る、水分をキープしながら加熱するなど調理の仕方を工夫する方法もありますが、慣れていないと失敗しやすく、手間がかかるのがデメリットです。
調味料を使った方法であれば、時間はかかりますが、放ったらかしなので手間は少なく失敗もしにくくなります。
調味料を使った方法
お肉を柔らかくする方法としては、塩麹やマイタケ、パイナップルなどの果汁を使った方法などを使った方法がありますが、いずれも家庭に常備されていることが少ないため手軽ではありません。
塩、砂糖、醤油など、家庭に常備されている一般的な調味料を使った方法としてはどのようなものがるのでしょうか。
【塩+砂糖+水】
塩は繊維を断ち切る効果、砂糖は保水効果があります。
肉100gに対し、水10ml、塩1g、砂糖1gを混ぜ、ビニール袋に入れて1時間ほど浸け込むと水分量も増え、しっとりと柔らかく仕上がります。
【マヨネーズ+塩】
マヨネーズの材料は卵・油・酢ですが、酢には肉の保水力を高める効果があります。また、油は表面をコーティングすることで水分の流出を防いでくれます。
肉100gに、マヨネーズ小さじ1、塩ひとつまみを揉み込み、ビニール袋に入れて1時間ほどおくと柔らかくジューシーな味わいに仕上がります。
【ポン酢】
ポン酢には柑橘由来のクエン酸が含まれており、お酢と同様に保水力を高める効果があります。肉100gにポン酢大さじ1を揉み込んで15分ほど置くだけでしっとりジューシーになります。
鶏むね肉の使い方
塩+砂糖+水に浸け込んだムネ肉は下味がほとんどついていないため、炒め物や揚げ物などに幅広く使うことができます。茹で鶏にしてサラダにトッピングしたり、スープにしてもよいでしょう。
マヨネーズやポン酢を使った方法は酸味が少しつくため、調理法によってすこし酸っぱいと感じるかもしれません。高温で調理する唐揚げやフライドチキンなどであれば、酸味があまり気になりません。
特に、ポン酢を使った場合は醤油の味がつくため、唐揚げに最適です。生姜やニンニクなどと一緒に揉み込んでおくとしっかりした下味になります。
まとめ
鶏ムネ肉を柔らかくする方法を知っていると、ヘルシーで家計に優しい鶏肉料理をたくさん作ることができます。重曹や炭酸水を使う方法などもあり、方法によって食味も異なるので色々試してみてはいかがでしょうか。