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ダイエットや免疫力アップに効果的な小麦ブラン(ふすま)とは?全粒粉とは何が違うの?

近年、低糖質ダイエットや健康維持に役立つということから、小麦ブランの注目が高まっています。テレビCMなどでも「小麦ブランを使用」などという言葉を耳にする機会が増えており、なんとなく体によさそうなイメージはあるものの、実際にどのようなものかよく知らないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、小麦ブランとは何か、小麦ブランと同じく「体に良い」といわれる全粒粉との違いは何かを紹介します。

小麦ブランとは

小麦はイネ科の植物で、米と同じように胚乳と呼ばれる実の部分と、身を包んでいる外皮の部分があります。米は凸凹の少ない丸い形をしているため、外側を削ることで外皮を取り除くことができますが、小麦は中心に溝のようなくぼみがあるため、削っても外皮を完全に取ることができません。

そのため、小麦は外皮がついたまま砕いて粉状にし、ふるい分けることで外皮を取り除きます。このとき分けられた外皮部分が小麦ブランです。

小麦ブランは小麦の約15%の量で、食物繊維の含有量が非常に高いだけではなく、リン、カリウムなどのミネラル、ビタミンB群などを豊富に含んでいます。

また、通常の小麦粉などに比べると炭水化物が少ないため、血糖値が上がりにくい食品として注目されています。

全粒粉との違い

小麦を砕いて粉状にし、ふるい分けて出た茶色い外皮部分を小麦ブラン、胚乳や胚芽部分からできた白い粉を小麦粉と呼びますが、ふるい分けず両方が混ざった状態の粉を全粒粉といいます。

つまり、全粒粉は「小麦ブランを含んだ小麦粉」と言い表すことが可能で、小麦ブラン由来の栄養を含んでいることから小麦粉よりは栄養価が高くなります。

しかし、小麦ブランそのものに比べると栄養価は低く、中でも食物繊維やミネラル、ビタミンB群の含有量は小麦ブランの30%程度となります。

小麦ブランを使った製品

そのままの状態では食品に使いにくいため、家畜の飼料などに利用されてきた小麦ブランですが、近年、健康志向の高まりによって注目が集まり、朝食用シリアルやクッキー、パンなどに加工されています。

小麦粉と混ぜて利用する場合もありますが、小麦ブランのみで作っている製品も多く、コンビニなどでも「低糖質パン」などの名称で小麦ブランのパンが販売されています。

なお、小麦ブランは一般的な小麦粉とは別のものですが、小麦グルテンを含むためアレルギーのある方は食べることができません。

まとめ

食物繊維とミネラル、ビタミンを豊富に含むだけではなく低糖質な小麦ブランは、腸内環境改善による免疫力アップや美肌効果などが期待できます。

また、血糖値に影響しにくく食物繊維でお腹が膨れるため、ダイエットなどにも最適な食材といえます。

小麦ブランや小麦ブランを使った製品を生活に取り入れ、健康的な食生活を目指してみてはいかがでしょうか。