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一人暮らしの高齢者でも簡単に栄養補給できる方法と、その際の注意点には何がありますか?

食欲や嚥下機能が低下した高齢者は栄養不足になりやすく、低栄養状態が続くと筋力や運動機能が低下して「ロコモ」や「サルコペニア」になります。

さらに、低栄養状態が慢性化すると「フレイル」という状態になり、健康状態や生活の質が極端に低下するといわれています。

一人暮らしの高齢者の場合、食べる人が自分しかいないことから「料理を作るのが面倒」と感じ、調理が簡単な「うどん」「そば」「そうめん」などにメニューが偏ることで低栄養を招くリスクが高くなるため、宅食サービスや栄養補助食品などを利用した栄養補給が重要となります。

「おやつ」で栄養補給をする

1回の食事量が少なく、3食では必要な栄養を賄うことができないという場合は「おやつ」を適度に取り入れることで栄養を補うとよいでしょう。

栄養補給を目的におやつを食べる場合、ビタミンやミネラルを補強するバータイプの栄養補助食品のほか、ドリンク、ヨーグルト、ゼリー、果物などがおすすめです。

コンビニエンスストアなどで購入できる一般的な製品のほか、ドラッグストアなどで購入できる高齢者向け製品もありますので、活用してみてはいかがでしょうか。

また、おやつがマンネリ化するのはよくないため、子どもの日、ひな祭り、花見シーズンなどの季節に合わせ、目先の変わったものをときどき食べたり、話題になっている有名店のケーキや若い人が好むお菓子を食べてみるのもよい刺激になり、いいかもしれません。

「おやつ」を取り入れるときの注意点

「おやつ」はあくまでも「おやつ」であり、通常の食事で不足している栄養を補うためのものです。

「おやつを食べ過ぎて食事が食べられない」ということになると元も子もないので、おやつを取り入れるときは食べる時間と量に注意しましょう。

また、低栄養にならないよう配慮は必要ですが、運動量や基礎代謝が低くなった高齢者はすぐにカロリーオーバーになってしまいます。

高カロリーで炭水化物が主体の和菓子、さらに脂質も多い洋菓子・菓子パンを日常的に食べると肥満や生活習慣病を招く恐れがあります。

「太っているから低栄養ではない」と勘違いされることがありますが、タンパク質などが不足していると「太っていても低栄養状態」になりますので、炭水化物や脂質だけでできた高カロリーなおやつを食べすぎないように注意しましょう。

宅食サービスで食事内容を改善する

高齢者向けの宅食サービスを利用すると、栄養バランスが整った食事を手軽に食べることができます。

毎日決まった時間帯に配達され、調理する手間などもないので「決まった時間に食べたい」「料理するのが面倒」という高齢者にはうってつけといえるでしょう。

配達された食事を食べているか、食べたあとの空容器が回収に出されているかなどを配達員がチェックすることで安否確認にもなり、離れて暮らす家族も安心できるのではないでしょうか。

また、自炊による火事が不安といったケースを解決する方法として、宅食サービスを利用するのもよいでしょう。

まとめ

「低栄養を防ぐための食事」や「栄養補給のためのおやつ」は重要ですが、栄養ばかりに気を取られていると、食事が本来持つ「楽しさ」が失われてしまうことがあります。

栄養バランスのよい食事をするために調理の負担が大きくなったり、食べるものがマンネリ化したりすると、食事を作るのも食べるのも楽しくなくなり、バランスのよい食事を長期的に続けることが困難になってしまいます。

普段はカロリーオーバーに注意し、脂質を抑えたおやつを選んでも、ときには大好きなケーキを食べたり、若い人が好んで食べるスナックを試してみたりするのもよいのではないでしょうか。

また、調理の負担が大きい、自炊することに不安があるといったときは、宅食サービスを利用することも検討してください。