直営、外部委託、お弁当やデリバリー型など、社員食堂の種類5つ。
2021年12月15日
従業員の昼食などと提供する社員食堂は福利厚生として人気が高く、魅力的な社員食堂を運営することが人材確保のカギであるといわれることもあります。社員食堂というと社内に厨房設備を作って調理を行うというイメージがあるかもしれませんが、その運営方法や種類はさまざまです。。
直営
直営型の社員食堂は、自社で調理師や栄養士を雇用し、献立作りや仕入れ、調理などの全ての過程を行う方式です。昔からある形式のため、社員食堂というと直営をイメージする方が多いかもしれません。
直営の社員食堂は全てを自社管理できることがメリットです。外部の人の出入りを極力減らしたいという場合は、直営型が最も安心といえるでしょう。
一方、社内に厨房設備を作らなくてはならない、人員確保が必要、メニューや価格など自分たちで考えなくてはならないなど、コストや手間がかかる、広い空間と専用の設備が必要といったデメリットがあります。
準直営
準直営は社員食堂を運営するための会社を別途設立し、社員食堂の運営を委託する方式です。直営型のように細かいニーズにこたえた社員食堂を運営できるだけではなく、食堂運営は別会社が行うため運営の手間がかかりません。
しかし、食堂運営のために会社を立ち上げなくてはならないため、立ち上げのために多くの費用と手間がかかります。
外部委託
外部委託は給食会社など外部の専門業者に食堂運営を委託する方式です。調理の仕方などで大きく三つに分けることができます。
【社内設備で調理】
社内に設けた調理設備を使って外部の業者が調理を行う方式です。スタッフの確保や仕入れ、献立作り、調理などを全て業者に任せることができるため、食堂運営の手間を大幅に減らすことができます。調理してすぐに料理を提供できるのも大きなメリットでしょう。
しかし、厨房設備を用意しなければならないため費用がやや高く、広い空間を確保しなければならないといったデメリットがあります。また、外部からの出入りが多くなるのもデメリットといえるでしょう。
【お弁当配達式】
業者に依頼して昼食時間前にお弁当を配達してもらう方式です。厨房設備が必要なく少人数にも対応できるため、中小企業に向いています。
しかし、調理から食べるまでに時間差があるため、料理が冷める、味が落ちるというデメリットがあります。
また、揚げ物や味の濃いおかずなどが多い、マンネリ化しやすいなど、味や内容への満足感が低くなりがちです。
【ケータリング式】
ケータリング式は業者が調理した料理を昼食時間に合わせて配達・提供する方式で、「出張食堂」と呼ばれることもあります。
厨房設備が必要なく少人数にも対応できるだけではなく、調理から提供までの時間が短いため、お弁当のように冷める・味が落ちるということがなく、生野菜や果物などお弁当に入れにくい食材を鮮度の良い状態で提供できる、バリエーションが豊富で飽きにくいなどさまざまなメリットがあります。
業者によって価格や内容の差が大きいことがデメリットといえるかもしれません。
まとめ
社員食堂は、企業の規模や利用者数、設備内容などに合わせて方式を選ぶとよいでしょう。例えば、すでに厨房設備がある場合は、直営や調理を外部委託する方式を選んでもよいですが、厨房設備がない場合はお弁当配達やケータリング式がよいでしょう。
特に、少ないコストと手間で美味しい料理を提供できるケータリング式は従業員の満足度も高く、これから社員食堂を導入したい、魅力ある社員食堂を作りたい企業におすすめです。