本格社食は大掛かり過ぎて中小企業は導入しづらい…。小規模の会社でも取り入れやすい社食の形3つ。
2022年02月01日
社員食堂は従業員からの人気が高く、ぜひ導入したいと考えている経営者も多い福利厚生です。
しかし、いざ社員食堂を運営しようと思うと調理設備の導入、スタッフの確保、食材の仕入れや管理、献立作りなど多くの費用と手間がかかるため、中小企業には導入しづらいというのが現実です。
今回は、本格的な社員食堂の導入は難しいという会社でも取り入れやすい社食の形をご紹介します。
お弁当配達
お弁当配達は中小企業ではオーソドックスな社食形態です。少数でも注文しやすく、サービスを行っている業者も多いため利用しやすいのが特徴です。
前日や当日に注文すれば昼食時間前にお弁当を配達してもらえるため、本格的な社食に比べると手間はかなり少なくなりますが、注文の取りまとめや弁当代の集金などを自分たちで行わなくてはならないなどの手間がかかります。
また、調理から食べるまでにある程度の時間があるため、食べるまでに味が落ちてしまう、内容が単調になりがち、食べられる時間が限られているといったデメリットもあります。
置き型社食
置き型社食は冷蔵庫や専用の自動販売機などを設置し、レンジで温めると食べられる総菜を販売する形態です。総菜ではなくパンやお菓子、飲み物を販売する「オフィスコンビニ」なども置き型社食の一つといえるでしょう。
置き型社食は各自が欲しいものを欲しい時に購入して食べることができるため、夜勤がある会社にも適しています。自動販売機など購入時に精算する方式であれば集金などの手間もかからず、レンジがあればいつでも温かい食事をとることができます。
ただし、冷蔵庫や自動販売機などを設置するスペースが必要で、電気代がかかることがデメリットです。
また、決まった時間に大勢が食事をとる場合、食べるものを選んだりレンジで温めたりするのに時間がかかってしまうことがあります。
出張食堂
出張食堂は、業者が調理した料理を会議室などに運び、各自が欲しいものを取って食べるバイキング形式の社員食堂です。調理は昼食時間の直前に行われ、専用の保温用器具などに入れた状態で提供するため、本格的な社員食堂のように出来立ての料理を食べることができます。
調理や器具の準備は業者が行うため手間やコストがかからず、スペースが必要になるのは料理を提供するときだけなので、冷蔵庫や自動販売機のように専用のスペースを用意する必要がありません。お弁当やお惣菜には入れにくい生野菜などの食材を使った料理を食べられるのも大きな魅力です。
デメリットはほとんどありませんが、特定の時間内にしか食べられないことと、サービスを提供している業者が少ないことがデメリットといえるかもしれません。
まとめ
お弁当配達、置き型社食、出張食堂にはそれぞれ異なる特徴があり、メリット・デメリットもさまざまです。昼食時間にある程度ばらつきがある会社ならお弁当配達、夜勤がある会社なら置き型社食、全員が決まった時間に食事をとるなら出張食堂というように、会社の規模や勤務形態などにあった形態を選ぶとよいでしょう。