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乾燥する秋・冬こそ要注意!高齢者の脱水症状を日常で予防法する方法とは?

脱水症状というと気温が高く汗をかく夏に起こるというイメージがありますが、実際は気温が低い秋冬でも空気の乾燥によって皮膚や粘膜、呼気から水分が蒸発して脱水を起こすリスクがあります。

とくに、汗をかかない秋冬は「脱水に注意しよう」という意識が薄いうえ、水分不足になっていることに気づきにくい、体が冷えるのを嫌って水分を摂らないなどの理由から、「隠れ脱水」を起こしやすくなっています。

特に高齢者は食事量減少、飲んだときにむせるのが怖いという不安、トイレが近くなることを嫌うなどの理由から水分の摂取量が不足しやすいうえ、体の機能低下によって喉の渇きを自覚しにくいため脱水症状を起こしやすく注意が必要です。

どうすれば高齢者の脱水を予防することができるのでしょうか。

一日に必要な水分量を知っておく

高齢者の一日に必要な水分摂取量は体重1kgあたり40mlといわれています。

体重50kgの方であれば必要な水分は2Lとなり、これを水だけで摂ろうと考えると無理なように感じますね。

しかし、これは「水分」ですので、すべて水で摂る必要はありません。スープやみそ汁などの汁ものはもちろん、果物の果汁など食品に含まれる水分で摂ってもかまいません。

食事のときに食品から摂取する水分の量は食事内容や食事量によって異なりますが、およそ1リットルくらいといわれていますので、食事以外の補食や飲み物で1~1.5L程度の水分を摂るよう意識するとよいでしょう。

温度や湿度の調節

秋冬の脱水は「空気の乾燥による粘膜や呼気からの蒸発量増加」が原因の一つですので、部屋の温度や湿度を調節することで蒸発量が増えないよう工夫しましょう。

特に重要なのは湿度です。加湿器などのを使用して部屋の湿度を50%以上を目安にキープすると脱水を防ぐことができます。

また、湿度50%以上にするとウイルスの動きが抑制されるため、病気などのリスクも下がり一石二鳥ですね。

温度は高くしすぎると乾燥が進みますので、必要以上に上げないようにしましょう。

定期的な水分補給

高齢者は「トイレが近くなるから」という理由で水分補給を怠りがちですので、こまめに水分補給をするよう声かけをする必要があります。

とはいえ、単に「水分を摂ってくださいね」と伝えるだけでは効果がないことも多いので、朝起きたとき、食事のとき、間食のとき、入浴前、就寝前など水分を摂取するタイミングを決めて飲み物を提供するようにするとよいでしょう。

ゼリーや果物で水分補給

水分補給は水や飲み物でしなくてはならないというわけではなく、食品から摂取しても問題ありません。

水やお茶はむせるから飲みたくないという方には水分補給用のゼリーを利用するとよいでしょう。

また、食欲が湧かないという方には口当たりがよい果物などを利用すると水分だけではなくビタミンなどを摂取することができます。果物を食べることで食欲が湧くきっかけになるかもしれません。

まとめ

脱水症状は症状が進まないと気づきにくいうえ、高齢者は喉の渇きを自覚しにくいので「脱水を自覚したときは症状がかなり進んでいた」ということもあります。

本人が「水分補給しよう」と意識して脱水に注意するだけではなく、家族や周囲の人が水分補給のきっかけを作るなどの協力も大切です。

脱水の予防法を知り、日々を健康に過ごすことができるとよいですね。