アスリート ボールゲーム系の競技のための食事管理のポイント②
2019年03月04日
しなやかな筋肉づくりのために
ハイパワー系の競技には、瞬発力を最大限に発揮するための太くて立派な筋肉づくりが重要でした。ボールゲーム系の競技は、ハイパワー系の競技で必要とされる太い筋肉までとは言いませんが、ボールゲーム系の競技もスピードも求められることから、強くて柔軟性のあるしなやかな筋肉づくりが重要です。よって、ボールゲーム系の競技においても、しなやかな筋肉の材料となる良質のたんぱく質の十分な摂取がポイントです。筋肉の無水成分の80%はたんぱく質で出来ているため、良質のたんぱく質に気を付けて食事をとることは、強くてしなやかな筋肉を育てるために大切なことと言えますね。
たんぱく質の摂り方
1日3食ただ単に、たんぱく質を摂取していればよいのでしょうか。もちろん、1日3食の食事でしっかりとたんぱく質を摂る必要はあります。しかし、それだけでは十分ではないため、トレーニング後に間食として摂取し、有効利用を図れると良いですね。なぜ、トレーニング後なのか。それは、トレーニングにより筋肉が分解され(異化作用)て、修復する(同化作用)時にたんぱく質が必要であり、トレーニング後は分解が進んでおり、回復(筋肉の修復)を図るためにより効率よくたんぱく質が吸収されるからです。このようにたんぱく質には、異化作用と同化作用が相反して存在します。前述のように異化作用はトレーニング等の運動やストレスによって亢進し、同化作用は、分解された筋肉(たんぱく質)を補う際に亢進します。
たんぱく質の種類
また、たんぱく質には、ご存知の方も多いことと思いますが、動物性たんぱく質と、植物性たんぱく質とがあります。前者は、肉や魚、乳製品などに含まれるたんぱく質のことであり、後者は、大豆および大豆製品に含まれるたんぱく質のことを指します。たんぱく質を摂る際には、これら2種のたんぱく質をどちらか一方ではなく、バランスよく摂取したいものです。肉や魚は、メインの料理(主菜)に持って来やすく、大豆や大豆製品、また乳製品などは、サブの料理(副菜)として選択しやすいですね。もちろん、その反対でも構いません。肉や魚がサラダに少し入っているようなものを選択するのも良い方法です。1食の中で、そして、1日のトータルの中で、そのバランスが取れているかをチェックしながら食事をしていくと、楽しみもあり、無理もなく取り組めるように感じませんか。ぜひ一度、まずは”たんぱく質”にポイントを絞って食事を見直してみてください。