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スポ少などのジュニアアスリート向けの食事で気をつけたいところ4つ。

アスリートと一口にいっても、体が成熟した大人のアスリートと、日々体が成長しているジュニアアスリートでは必要な栄養素やエネルギーが異なります。

必要な栄養の種類は大人とジュニアで大きな違いはありませんが、ジュニアは栄養不足になりやすい点に注意する必要があります。

注意点1:健全な発育・発達を妨げないか

ジュニアアスリートの体は、「基礎代謝」「活動エネルギー」「成長エネルギー」という3つのエネルギーを必要とします。

そのため、体が成長しない大人のアスリートと同じ食事量や献立にするとエネルギーが不足しやすく、エネルギー不足から体の健全な発育・発達が妨げられることもあります。

例えば、大人のアスリート向けメニューでは体脂肪をつけないために低脂質・高たんぱくとなりますが、ジュニアアスリートの体には脂質もある程度必要になります。

注意点2:トレーニングに耐える体作りができるか

ジュニア期は大人に比べて亜鉛・カルシウム・鉄分といったミネラルやビタミンが多く必要になることが知られています。

なかでも、ジュニアアスリートは運動時にかいた汗でミネラルを多く失うだけでなく、筋肉や骨の修復や成長に多くのミネラルやビタミンを必要とするため、運動をあまりしない子どもと同じ摂取量では不足する傾向にあります。

ミネラルやビタミンは成長期に欠かすことができないというだけではなく、トレーニングに耐える体作りにも必要なので、不足しないよう注意しなくてはなりません。

特にミネラルが不足すると怪我の原因になりやすいので、意識して摂取するようにしましょう。

注意点3:朝食はしっかりとれているか

ジュニア期は運動だけではなく勉強もしなくてはなりません。

学校の運動部などに所属している場合、朝早く登校して朝練をしてから授業ということが多くなりますが、朝食がしっかりとれていないと朝食分のエネルギーを朝練だけで消費してしまいます。

エネルギーが不足すると集中力や注意力、思考力が低下し、授業に支障をきたしてしまいますので、朝食をしっかりとる必要があります。

注意点4:足りない栄養は間食でまかなう

ジュニアアスリートは1日3回の食事だけではエネルギーと栄養素が不足しがちですので、足りない分は間食でまかなうのがおすすめです。

例えば、朝食をとってから朝練を行い、練習後に間食をとってから授業に挑むと午前中にエネルギー不足を起こす可能性を減らすことができます。

間食は不足するエネルギーや栄養素を補うことができる内容であることが求められるので、お菓子などではなく「食事」的なメニューが望ましいでしょう。

お弁当や学食、市販のエネルギーバーを利用すれば充実した間食をとることができるでしょう。

まとめ

アスリートの食事は「量よりも質」といいますが、ジュニア期のアスリートには「量も質も」必要です。

ただし、体の成長度合いは個人差があるため、体が急速に発達する時期の子どもと、成長が終わりかけている子どもの食事内容を同じにすると、どちらか一方のエネルギーが不足したり過剰になったりします。

ジュニアアスリートの食事は、競技内容・子どもの成長度合い・運動量・ライフスタイルなどに寄り添った、よりパーソナルな献立作りが重要です。