世界的に有名なサッカー選手「長友佑都」さんから学ぶアスリート食。ファットアダプト食事法について
2020年02月15日
アスリートによいとされる食事法には様々なものがありますが、近年話題になっているのが世界的に有名なサッカー選手「長友佑都」さんが実践している「ファットアダプト食事法」です。果たしてどのような食事法で、どのような効果を期待できるのでしょうか。
ファットアダプト食事法とは
ファットアダプト食事法は、糖質を控えめにするという点では従来のアスリート食と同じですが、脂質の量は極端に制限せず、ある程度しっかり取るという点が異なります。また、糖質制限のように極端に糖質を制限するのではなく、血糖値が変わらない程度に糖質も取るため、精神的なストレスが少なく一般人でも実践しやすい食事法だといわれています。
ファットアダプト食事法の効果
ファットアダプト食事法を実践する前、長友選手は筋肉系の怪我が多いことに悩んでいました。そこで、解決する方法として食事に着目し、自分の体を実験体のようにしながらパフォーマンスを導き出せる食事法を探し、完成したのがファットアダプト食事法です。長友選手は、食事法を切り替えたことで様々な効果を感じたと話しています。
筋肉が柔らかくなり、怪我が減る
筋肉と脂質は車に例えると「エンジンとオイル」のようなものです。エンジンにいくらパワーがあってもオイル切れを起こしていればスムーズに動くことができず、無理に動かしてしまうと壊れてしまいます。これと同じように、体の脂質が不足すると筋肉に負荷がかかりやすく怪我をしやすくなります。
適度な脂質を摂ると筋肉が柔らかくなって怪我をしにくくなるだけではなく、動きがスムーズになるためスピードもアップします。
体の回復が早くなる
体の細胞は主にたんぱく質で作られますが、細胞をおおっている「細胞膜」は脂質によって作られています。そのため、脂質が不足している運動などで損傷を受けた細胞の修復に時間がかかってしまいます。ファットアダプト食事法で脂質を効果的に摂取すれば、細胞を作るための材料をしっかり供給できるため、体の回復が早くなります。
集中力・持久力アップ
ファットアダプト食事法では血糖値の変化を減らしながら必要なカロリーは取ることができます。そのため、血糖値変化による集中力低下だけではなく、エネルギー不足による息切れなどが起こりにくくなります。
メンタルが安定する
ファットアダプト食事法は、糖質をある程度制限するものの、糖質制限ほど厳格に制限するわけではないためストレスが少ないという特徴があります。
また、ホルモンの原料である脂質を摂ることでメンタルが安定し、イライラしにくくなります。
美容効果も期待できる
ホルモンバランスが整い、細胞や細胞膜の修復機能が上がるため、肌の調子がよくなるといわれています。
また、ストレスによる過食が減る、ホルモンバランスが整って基礎代謝がアップすることからダイエット効果も期待できます。
まとめ
ファットアダプト食事法は糖質を控えて脂質を摂る食事法ですが、脂質であれば何でもよいというわけではありません。オリーブオイルやエゴマ油、青魚の脂など良質な脂質にこだわることが重要です。
また、糖質・脂質・たんぱく質のバランスや摂取量は体格や運動量によって異なるので注意が必要です。栄養バランスを計算し、自分に合った方法で実践してください。