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身長が高いアスリートの食事から学ぶ。身長を伸ばすポイント3つ。 

従来、子どもの身長は親の身長で決まる、身長は遺伝すると考えられていました。しかし、近年の研究によると遺伝による身長への影響は2~3割程度で、ほとんどは栄養や生活習慣によって決まるといわれています。

つまり、背が低い家系であっても、成長期の過ごし方次第で身長を伸ばせる可能性があるということです。身長を伸ばすためにはどのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。

基本はやはり食生活

身長を伸ばすためにはなんといっても、体の「材料」となる栄養を摂ることが大切です。いくら身長が伸びやすい成長期とはいえ、栄養が不足している状態では身長は伸びません。

まず、三食をきっちり摂ること。特に朝食をしっかり摂ると胃腸や脳の働きが活発になって一日の活力を得られるだけではなく、体内のリズムが整ってホルモンバランスも整います。

「太るから」という理由で控えがちなカロリーですが、成長期の体は多くのカロリーを必要とします。

また、身長を伸ばすのに重要な「骨」の材料である「カルシウム」「タンパク質」「ビタミン」の摂取は欠かせません。タンパク質は特に重要な栄養素なので、毎回の食事だけではなく、補食などを利用して不足しないようしっかり補いましょう。

適度な運動で体を刺激

運動は身長に直接影響するものではありませんが、運動することで血行をよくしたり、代謝を高めると体の隅々に栄養がいきわたるようになります。ハードな運動は体にかかる負荷が大きく、ホルモンバランスの乱れなどを招くことがありますが、適度にな運動は体の良い刺激を与えます。

また、運動をすると食欲がわき、睡眠の質が高まるだけではなく、ストレス発散にもなり、食事・睡眠・ホルモンにも良い影響を与えてくれます。

成長ホルモン分泌を促す睡眠

体の成長を促す「成長ホルモン」は睡眠中に分泌されます。また、眠り始めてすぐに分泌されるのではなく、眠りが深くなってから分泌され始めるので、睡眠時間が短い・睡眠が浅いとホルモンの分泌量も少なくなってしまします。

成長期は塾や部活動、人間関係で多忙になりやすい時期であるため、就寝時間が遅くなる傾向がありますが、成長ホルモンの分泌を促すためにも、できるだけ早い時間に寝る習慣をつけましょう。

また、日によって就寝時間が違うと体のリズムが一定せず、眠りの質が低下してしまうので、できるだけ毎日同じ時間帯に布団に入るよう心がけるとよいでしょう。

まとめ

身長を伸ばすには「食事」「運動」「睡眠」の三つが重要になりますが、この三つは完全に独立したものではなく、相互関係にあるものです。食事を改善するだけではなく、睡眠や運動も同時に改善していくとより良い結果を期待することができます。

「遺伝だから」と諦めるのではなく、まずは食生活の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。