健康志向と時短で人気の缶詰。オススメの缶詰と上手な利用方法を教えてください。
2019年06月20日
ナポレオンが遠征用の携帯食用として開発させたことから歴史が始まった缶詰は、長期保存が可能で簡単に食べられるということから多くの人に親しまれています。
また、近年は缶詰が「健康によい」と話題になるなど、人気の高まりを見せており、缶詰を購入する機会が増えた方も多いのではないでしょうか。
しかし、「買ったはよいものの、どう使えばよいかわからない」という方も多いのではないでしょうね。
今回はオススメの缶詰と利用方法を紹介します。
サバ・イワシの缶詰
健康志向の缶詰というと、近年ブームになった「サバ缶」「イワシ缶」です。
青魚に含まれる健康成分DHAやEPAをたっぷり摂ることができるだけではなく、骨まで柔らかく食べられるため、カルシウムも同時に摂ることができます。
また、水煮、オイル漬け、味噌煮、醤油煮など、味付けのバリエーションが豊富なのも魅力の一つです。そのままおつまみやおかずにして食べるという方も多いのではないでしょうか。
【サバの水煮活用法】
サバの水煮缶は「匂いがきつい」という理由から汁を捨ててしまいがちですが、水煮缶の汁は栄養分をたくさん含んでいるため、できる限り有効活用したいものです。
サバの身を料理に使ったあと、水煮の汁をスープのダシとして活用することもできますが、鯖の水煮缶を使った「サバカレー」であれば丸ごと使うことができます。
普段のお肉の代わりにサバを入れ、野菜に火が通ったらカレールーを入れるだけです。サバの水煮には火が通っているため、お肉でカレーを作るよりも時短になりますよ。
好みでトマトを加えたり、臭い消しにショウガを加えたりしてもよいでしょう。
【イワシのオイル漬け活用法】
イワシのオイル漬けは洋食レシピと相性がよく、身をほぐしてオイルと一緒にパスタに和えたり、エリンギなどと一緒にフライパンで炒めたり、さまざまなレシピに活用できます。
また、イワシを缶から取り出さず、缶のなかに刻んだにんにくと唐辛子をいれ、塩コショウなどで味付けした後そのままオーブンで焼いて作る「アヒージョ」もオススメです。
調理時間が短くなるだけではなく、余分な洗い物が増えないので一石二鳥です。アウトドアクッキングとも相性がよいですよ。
トマトの缶詰
缶詰というと生の野菜よりも栄養価が低いというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
確かに、缶詰に加工するときに栄養が失われてしまうことも多いのですが、缶詰用のトマトは完熟してから収穫・加工されるため、生食用のトマトよりも栄養価が高く、リコピンやグルタミン酸も豊富に含んでいます。
【トマトの缶詰活用法】
トマトの缶詰はミネストローネなどのスープや、ミートソース、カレーやハヤシライスのベース、煮込み料理などに活用できます。青魚との相性もよいので、サバ缶やイワシ缶と合わせて使うのもよいですね。
トマトの缶詰を使ってご飯を煮込めば手軽なリゾットを作ることができます。
トマトの缶詰はサイズが大きいため一度に使い切るのは難しいと感じることがありますが、開缶後も冷蔵庫で2~3日保存可能です。
また、ミートソースなどを多めに作ったあと、保存用の袋に入れて平らに伸ばした状態で冷凍しておくと、必要なときに必要な分だけ使うことができます。
桃の缶詰
昔から「お見舞いの定番」として親しまれている桃の缶詰は、生の桃に比べてビタミンCや葉酸の含有量が多いといわれています。
【桃の缶詰活用法】
桃の缶詰は「そのまま食べる」という方法が一般的ですが、桃の果肉をケーキやパイのトッピングとして使用することもできます。
また、シロップは砂糖の代わりに使うことができるため、紅茶にいれたり料理に使ったりできるほか、炭酸水などで割ってコールドドリンクとして楽しむことも可能です。
シロップと果肉の両方を同時に使ったゼリー、ムースなどもオススメです。
まとめ
手間がかかる下処理などが必要なく、開けてすぐ食べることができる缶詰食品は、時短に最適なだけではなく、フレッシュな食材よりも栄養価が高いことが多く、健康に気づかう人にもオススメです。
「そのまま食べる」こともできますが、調理することでバリエーションが広がり、飽きずに食べることができますので、日常の食卓にも活用してはいかがでしょうか。