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今流行りのオートミールって何?気になる栄養価と種類について。

オートミールはえん麦やカラス麦とも呼ばれる「オーツ麦」を食べやすい状態に加工した食品のことで、アメリカやイギリスでは「朝食の定番」となっています。今回は、ダイエットや腸内環境改善に最適といわれているオートミールの栄養価や種類、食べ方について紹介します。

オートミールの特徴と栄養

オートミールはオーツ麦のもみ殻を取り除いて加熱加工を行った食品です。麦は日本の主食であるお米に比べると食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富なことで知られていますが、オートミールも加工状態や製品などによって差はあるものの食物繊維は玄米の三倍程度、ビタミンやミネラルも玄米よりも全般的に高いという特徴があります。玄米よりも栄養価が高く食物繊維が豊富なので、精製済みの白米と比較すればその差はさらに大きくなります。

また、オートミールはお米と同じ穀物でありながらタンパク質が豊富で、カロリーはお米より低いことも大きな特徴です。そのため、ダイエット中はもちろん、体脂肪をコントロールしながら筋肉をつけたいスポーツ選手、タンパク質が不足しがちな高齢者など、幅広い層に適しています。

低GI食品なので、血糖値が気になる方にもおすすめです。

オートミールの種類

オートミールは、お米が精製度合いによって「玄米」「胚芽米」「白米」に分けられるのと同様、原料となるオーツ麦の状態によって種類が分けられます。

 

【オートグローツ】

オートグローツはもみ殻を取り除いただけのオーツ麦のことで、お米でいうと「玄米」のような存在です。加熱などがされていないため厳密にはオートミールには含まれませんが、全てのオートミールはオートグローツを加工して作られているため、広い意味ではオートミールの一種ともいえます。日本で見かけることはほとんどありません。

 

【スティールカットオーツ】

スティールカットオーツはオートグローツを1/2から1/3ほどの大きさにカットしたもので、ピンヘッドオーツ、アイリッシュオーツと呼ばれることもあります。

食べるためには20~30分ほど茹でる必要がありますが、麦本来の香ばしさを楽しんだり、麦らしい噛み応えを楽しむことができるため、オートミール愛好者からは根強い人気があります。

 

食べ方:お粥、リゾット、スープなど

 

【ロールドオーツ】

ロールドオーツは蒸したオートグローツをローラーで伸ばし、プレスして乾燥させたものです。そのまま食べようと思えば食べられないわけではありませんが、かなり硬いため煮込んだり焼いたりといった調理が必要でしょう。調理にかかる時間はスティールカットオーツよりかなり短く、5分程度煮れば食べられます。

また、ロールドオーツを小さく砕いた「クイックオーツ」はロールドオーツよりもさらに短い時間で調理できるだけではなく、調理なしでもそのまま食べることができます。

ロールドオーツもクイックオーツも味がついていないためアレンジがしやすく、とくにクイックオーツは初心者でも扱いやすいオートミールといえるでしょう。

 

食べ方:お粥、リゾット、クッキーやパン、チャーハンに混ぜるなど

 

【インスタントオーツ】

インスタントオーツはロールオーツに味付けをし、さらに手軽に食べられるよう加工したものです。

味付けは様々ですが、牛乳やヨーグルト、お湯などをかけてシリアルのように食べられます。

まとめ

このほか、粉末状に加工されたオートミールもあります。ヘルシーで栄養価が高く、さまざまな方法で楽しめるので、日々の食事にオートミールを取り入れてみてはいかがでしょうか。