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辛い花粉症を少しでも楽に。花粉症におすすめの食材。

厳しい冬が終わり、気温が高くなると気持ちがウキウキする一方、スギやヒノキの花粉が飛び始めると、花粉症の症状に悩まされる人も多いのではないでしょうか。

くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状が現れる辛い花粉症は、花粉に対するアレルギー反応ですので、マスク・メガネなどを使ってアレルゲンである花粉が体内に侵入するのを防ぐのがセオリーですが、近年、食事を変えることで花粉症の症状を和らげることができることが知られてきました。

花粉症におすすめの食材

ヨーグルト

アレルギーは体の免疫機能が引き起こす反応ですが、免疫機能の60%以上が腸に集中しています。

そのため、腸内環境を整えるとアレルギーが緩和され、花粉症の症状も軽くなるといわれています。

腸内環境を整える「善玉菌」の一つである「乳酸菌」を豊富に含むヨーグルトを日常的に摂取すると免疫機能が整い、花粉症の症状が緩和されます。

乳酸菌飲料でも効果があるほか、ぬか漬けなど、乳酸菌を含んだ漬物も効果を期待できます。

ゴボウ、レンコンなどの根菜

腸内の善玉菌は食物繊維をエサに生活しています。

ヨーグルトや乳酸菌飲料で善玉菌を増やしても、腸内で菌が生活・増殖できなければ免疫機能を維持することができません。

ゴボウなど、食物繊維が豊富な根菜類を積極的に食べ、善玉菌を増やしましょう。

ポリフェノールが豊富な緑黄色野菜

ポリフェノールはかゆみなどの原因になる「ヒスタミン」が放出されるのを防ぐ効果があり、花粉症の症状を緩和してくれるといわれています。

ホウレン草や小松菜などの緑黄色野菜はポリフェノールをたっぷり含んでいるほか、食物繊維やビタミン、ミネラルなども含んでいますので、積極的に摂取していきたいですね。

お茶

緑茶や甜茶、紅茶などはポリフェノールをたっぷり含んでいます。飲むだけではなく、クッキーやケーキに混ぜるなどの方法で茶葉を食べてもよいでしょう。

避けたほうがよい食材

肉類

肉類に多く含まれるタンパク質は免疫力を高める機能を持つ栄養素ですが、摂取量が多すぎると免疫が過剰に働き、花粉症の症状を悪化させる傾向があります。

タンパク質を摂るなら、肉類ではなく抗酸化作用を持つDHAやEPAを含む魚や、イソフラボンを含む豆腐、大豆から摂るとよいでしょう。

高脂肪の食品

高脂肪の食品は腸内の悪玉菌のエサになるため、摂りすぎると腸内環境が悪化してしまいます。

花粉症の症状を悪化させるとも言われているため、揚げ物料理や脂肪の多い肉、生クリームをたっぷり使ったケーキなどは避けたほうがよいでしょう。

アルコール

アルコールが肝臓で分解されるときにできる中間物質「アセトアルデヒド」は、ヒスタミンの分泌を促す作用があるため、花粉症の症状を悪化させる可能性があります。

また、花粉症の症状を抑えるために薬を服用している場合はとくに注意が必要です。

花見や歓迎会など、お酒を飲むシーンも多いシーズンですが、お酒はなるべく控えたほうがよいでしょう。

まとめ

近年、スーパーなどに行けば季節に関係なく欲しい食材を購入することができますが、本来食材には「旬」というものがあります。

例えば、「菜の花」「タラの芽」「フキノトウ」「たけのこ」などは春を旬とする野菜ですが、これらの野菜はポリフェノールをたっぷり含んでいます。花粉症の季節に、花粉症の症状を和らげる食材が旬を迎えるなんて、自然の働きは不思議なものですね。

昔は花粉症が少なかったといわれるのも、「旬」の食材を積極的に摂り、知らず知らずのうちに花粉症対策をしていたからかもしれません。

花粉症にや悩んでいる方は、現代風の食生活を見直し、昔ながらの和食に切り替えてみるのもよいかもしれません。