一覧に戻る

3月の行事食にはどんなものがありますか?

3月は、春の訪れを感じさせる行事がいくつかありますが、特に「ひなまつり」と「春の彼岸」が代表的な行事です。これらの行事には、それぞれ意味や由来があり、伝統的な食べ物が楽しまれます。ここでは、これらの行事食について紹介します。

 

ひなまつり(3月3日)

ひなまつりは、「桃の節句」「上巳(じょうし)の節句」とも呼ばれ、女の子の健やかな成長を願う日です。この日には、以下のような食べ物が用意されます。

 

  • ひし餅: 古代中国から伝わった風習で、3色のひし餅は母子の健康を願う意味が込められています。
  • ひなあられ: ひなまつりに欠かせないお菓子で、春を感じさせる色鮮やかさが特徴です。
  • はまぐりのお吸い物: はまぐりの二枚貝がパートナーを見つけるように、良縁を願う意味があります。
  • ちらし寿司: 色とりどりの食材で作られ、祝いの席にふさわしい彩りを加えます。

 

春の彼岸(3月17日〜3月23日頃)

春の彼岸は、春分の日を中心に前後3日間を含む期間で、先祖をしのび、感謝を捧げる行事です。この期間には、以下の食べ物が中心になります。

 

  • ぼた餅: ぼた餅は、鏡開きのおしること同じく、あずきで邪気を払うという意味が込められています。また、ご先祖様への敬意や感謝の気持ちを伝えるために、砂糖を使った食べ物をお供えする風習があります。

 

これらの行事食は、日本の伝統的な食文化を感じさせるものであり、季節の変わり目を祝い、家族や先祖との絆を深める意味もあります。

まとめ

3月にはひなまつりや春の彼岸など、季節の行事があり、それぞれに伝統的な食べ物が用意されます。ひなまつりでは、女の子の成長を願うひし餅やちらし寿司、はまぐりのお吸い物などが、春の彼岸には、先祖への感謝を込めたぼた餅がそれぞれの行事を彩ります。これらの行事食を通じて、季節の移り変わりを感じながら、家族や先祖との絆を大切にする日本の美しい風習を今一度噛みしめる機会にしましょう。